
ローソク足の基本:陰線の意味とは?
株式投資や暗号資産の取引では、価格の動きを視覚的に把握するためにチャートが欠かせません。中でも、ローソク足チャートは、一定期間の値動きを一本のローソク足で表すことで、相場の流れを掴みやすくしたものです。
ローソク足には、陽線と陰線の二種類があります。陽線は終値が始値を上回った場合に白い帯で描かれ、市場が上昇傾向にあることを示します。一方、陰線は終値が始値を下回った場合に黒い帯で描かれ、市場が下落傾向にあることを示唆します。
陰線は、売りの力が強いことを示すサインとされており、投資家にとっては注意すべきシグナルとなります。ただし、陰線が出たからといって、必ずしも価格が下落し続けるわけではありません。ローソク足の形状や組み合わせ、他の指標などを総合的に判断することが重要です。例えば、長い下ヒゲを伴う陰線は、一度は価格が下落したものの、その後買い戻しの動きが入り、結果として終値が始値に近づいたことを示しています。
ローソク足チャートは、過去の値動きを視覚的に把握し、相場のトレンドや反転の兆候を捉えるための有効なツールです。陰線は市場の下落を示唆する重要なサインですが、それだけを見て判断するのではなく、他の要素も考慮しながら、冷静に投資判断を行うようにしましょう。