
中国経済の行方を占う:3中全会とは
世界最大の規模を誇る中国共産党。その党員数は約2300万人にも及び、その動向は中国国内のみならず、世界経済をも揺るがすほどの影響力を持っています。5年ごとに開催される中国共産党全国代表大会、通称「党大会」は、まさに中国の今後を占う上で欠かせない重要な会議と言えるでしょう。
この党大会で最大の注目を集めるのが、中国共産党の最高指導機関である中央委員会のメンバー選出です。中央委員会は中国の政治、経済、軍事などあらゆる面における重要政策を決定する機関であり、その構成メンバーは中国の未来を担う存在と言えるでしょう。
そして、この中央委員会の中から、中国の最高指導者である総書記や、政治局常務委員など、中国の政治・経済の中枢を担う最高幹部が選出されます。党大会での人事によって、中国は今後5年間、そしてさらに先の未来へ向けて、どのような舵取りを行うのかが決まるのです。世界が固唾をのんで見守る一大イベント、それが5年に一度の中国共産党大会なのです。