
貿易を円滑に!ネゴとは?
世界を舞台に物を売買する商売において、お金の流れを円滑にすることは、企業にとって常に重要な課題です。特に、物を輸出して海外に販売する企業にとっては、商品を送り出してから、その代金を受け取れるまでの間、お金が寝てしまうことが少なくありません。このような時に役立つのが、銀行が提供する「ネゴ」と呼ばれるサービスです。「ネゴ」は「ネゴシエーション」を短縮した言葉で、銀行が輸出企業の代わりに、輸入企業や銀行との間で、輸出代金の請求や支払いの手続きを行うことを指します。
具体的には、輸出企業は、船積み書類などの輸出書類を銀行に提出します。すると、銀行はこれらの書類を確認し、輸入企業やその取引銀行に対して、輸出代金の支払いを請求します。そして、輸入企業から代金が支払われると、銀行は輸出企業に代金を支払います。
ネゴを利用することで、輸出企業は、輸入企業から代金を受け取る前に、銀行から資金を調達することが可能になります。これは、輸出企業にとって、資金繰りの改善、資金効率の向上に大きく貢献します。また、銀行が支払いを保証するため、輸入企業が倒産した場合などのリスクを回避できるというメリットもあります。