
ドッド・フランク法:金融危機への備え
2008年に起きたリーマン・ショックという世界恐慌を覚えているでしょうか。あれは、アメリカ合衆国で起きた住宅バブルの崩壊がきっかけとなり、世界中に経済危機をもたらした大きな出来事でした。
世界経済は密接に繋がっているため、一国の経済問題であっても、それは瞬く間に世界中に波及し、私たちの生活にも大きな影響を与えることを、この金融危機は改めて私たちに突きつけました。
この危機を二度と繰り返さないために、2010年にアメリカ合衆国ではドッド・フランク法という法律が作られました。これは、1930年代の世界恐慌後に作られたグラス・スティーガル法以来の大規模な金融規制改革であり、金融システムの安定化を目指すものでした。
金融危機は、私たちの生活や社会に大きな傷跡を残します。その教訓を風化させず、金融システムの安定化に向けた取り組みを継続していくことが、私たち全員に求められていると言えるでしょう。