住宅ローンとネガティブ・エクイティ:知っておくべきリスク
- ネガティブ・エクイティとは?住宅ローンを組んで家を購入する場合、多くの人は住宅の価値が将来も変わらぬものと考えてしまいます。しかし、経済状況や不動産市況の変化などによって、住宅の価値は変動する可能性があります。住宅ローンを返済していく過程で、もしも住宅の市場価格が下落し、ローン残高を下回ってしまう状態に陥ることがあります。これを「ネガティブ・エクイティ」と呼びます。例えば、3,000万円の住宅ローンを組んで家を購入したとします。その後、景気の悪化や不動産バブルの崩壊などにより、住宅の価値が2,500万円に下落してしまったとしましょう。この場合、住宅の価値は2,500万円しかありませんが、住宅ローンの残高はそれ以上残っているため、500万円分のネガティブ・エクイティを抱えている状態になります。ネガティブ・エクイティの状態になると、売却時にローン残債を完済できない可能性が高くなります。また、追加融資を受けにくくなるなど、経済的な不利益を被る可能性があります。そのため、住宅購入時には将来的な資産価値の変動リスクも考慮する必要があります。